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■東武鉄道 9000系グループ
Tobu Railway 9000 Series Electric multiple unit for Commuter Trains |
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概要・外観写真一覧|車内写真一覧|基本組成表|主要諸元表(詳細)…9101編成 9102〜9107編成 9108編成 9050系 | |
■Last Update 2012.7.7 | |
副都心線乗入れ対応によりフルカラー行先表示がLED式となった9103編成 2010.7.19 和光市にて |
■概要
地下鉄有楽町線乗入れ用の車両として設計されたもので、本稿では基本設計が同一で制御装置がインバータとなった9050系も含めて9000系グループとし纏める。 本系列は乗務員への教習訓練や、実際に乗り入れを行う際にスムーズに行えるよう考慮して1981年に量産先行車が10連1本が竣工。 その6年後の1987年に量産車10連6本が導入、1991年に10連1本、そして制御装置をインバータに変更した9050系が1994年に10両編成2本が投入された。 車体は東武初のステンレス車体で側窓を1段下降式とし、10000系以降の通勤車両の標準としたが、アルナ車両と富士重工業ではステンレス車両のノウハウが乏しかったこともあり、旧来のコールゲートを用いた車体構造が採用された。 車両制御はAFE(自動界磁励磁式)主回路チョッパ方式としているが、これは後に日比谷線乗入れ車両として導入された20000系に採用されている。 量産先行車はスイッチング素子を逆導通サイリスタを使用した制御装置を採用していたが、1997年に量産車と同じGTO素子の制御装置に換装されている。 1987年に投入された量産車は空気圧縮機が低騒音タイプのHS-20Cに変更された他、台車がTRS-81M/83Tへ、冷房装置の変更が行われている。 また、側面行先表示器が車端部から車体中央部に変更されている。 1991年に投入された9108編成は10030系に準じプレスビート付きのステンレスに変更された他、補助電源装置のSIVへの変更やラジオ受信アンテナが池袋方先頭車である9100形に設置が行われている。 1994年に最終増備として投入された車両は9108編成をベースに制御装置をGTOサイリスタ素子のインバータ制御に変更とし9050系と区分されている。 車椅子スペースの設置、自動放送・ドア開閉予告チャイムの設置が行われ、車椅子スペースは各編成に設けられるようになった。 2000年には冷房装置のマイコン制御化、2001年に転落防止用外ほろの設置と吊り革の増設が順次行われている。 9000系は10連8本が、9050系が10連2本が森林公園研修区に全車在籍しており、両者とも有楽町線の乗入れ運用に使用される他、東上線内の運用にも使用されているが、2008年6月に東京メトロ副都心線が開業するのを前に同線の乗り入れに対応するための改造が施工された。 主にATO運転への対応と運転台へのホーム監視用モニタの設置とワンハンドルマスコンへの変更であるが、同時に車内のリニューアルも同時に行われ同時期に投入された50070系とほぼ同じ仕様となっている。 これらは順次改造されたが、試作車である9101編成についてはドアピッチが異なるため、ホームドアがある副都心線には乗り入れないため、有楽町線乗入れ限定となる「Y」マークが2008年6月から前面に貼付された上で原則として東上線限定の運用に充てられていたが、有楽町線にもホームドアが設置されることが決定されたことから、2010年に「Y」マークを剥がして地下鉄乗入れ運用から正式に外されている。 |
■諸元(簡易版)
車体構造: ステンレス製|コールゲート ステンレス製|プレスビート 連結面間距離:20.0m 座席配置:ロングシート 客用ドア:1.3m幅|両開き|片側4ヶ所 制御装置: 東洋電機製造製 ATRF-H8150-RG609A-M(9000系) 東洋電機製造製 ATR-H8150-RG642B-M(9050系) 制御方式: 自動界磁励磁式(AFE)主回路チョッパ制御(9000系) 2レベル電圧形PWMインバータ制御(9050系) 主電動機: TM-81(9000系) TM-92(9050系) ブレーキ方式: 日本エヤーブレーキ製 HRD-2R 電気指令式空気ブレーキ(9000系) ナブコ製 HRDA-2 電気指令式空気ブレーキ(9050系) 電気ブレーキ: 台車(M車): 住友金属工業製 FS-511A(9000系9101編成) 住友金属工業製 FS-511B(9000系9102編成〜9108編成) 住友金属工業製 SS-141(9050系) 台車(T車): 住友金属工業製 FS-011(9000系9101編成) 住友金属工業製 FS-011S(9000系9102編成〜9108編成) 住友金属工業製 SS-041(9050系) 加速度:3.3km/h/s 減速度: 3.7km/h/s(9000系常用最大)|3.9km/h/s(9050系常用最大) 4.5km/h/s(非常) 最高運転速度:100km/h(東上線)|80km/h(東京メトロ) 設計最高速度:110km/h 製造初年:1981年 車体製造・艤装メーカー:アルナ工機・東急車輛製造・富士重工業 |
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■Photo | |
9000系グループのインバータ車9050系9152編成 2005.5.1 ふじみ野にて |
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副都心線乗入れ対応・リニューアルが施工された量産後期車9108編成 2010.7.19 ふじみ野にて |
車体構造が変更された量産後期車9108編成 2005.6.12 川越にて |
副都心線乗入れ対応・リニューアルが施工された9104編成 2008.6.29 ふじみ野にて |
量産前期車の9107編成 2005.5.1 ふじみ野にて |
量産先行車の9101編成 2008.6.29 ふじみ野にて |
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