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伊賀鉄道 860系
Iga Railway Serise 860
概要・画像一覧製造年次による違い基本組成表主要諸元表
Last Update 2008.10.2

現在は伊賀鉄道に貸し出されている860形
2006.9.18 伊賀神戸にて
概要
860系はかつて近鉄奈良線にあった特別料金無料特急で使用されてきた車両である820系を種車に狭軌化改造された車両で、種車の820系は800系をベースに支線乗り入れを考慮し1M+1Tの2両編成とした。

当初は奈良線で使われてきたが、新生駒トンネルの開通後は京都線・橿原線で使用されるようになり、小回りを効くと言うこともあり2連で急行運用に就くこともあった。
その後、同線の車両限界拡大によりドアステップが拡大されたが、大型車の進出により生駒線・田原本線で運用されるようになった。

1968年に600Vから1500Vに昇圧工事の際、電動発電機と空気圧縮機が移設されたのと同時に抑速制動装置が撤去されたため奈良線の生駒〜近鉄難波への運用が出来なくなっている。
1984年から伊賀線の近代化により、狭軌化して860系へ改番された。

伊賀線への転用に際しては南大阪線の6800系の廃車発生品として台車・主電動機が同車に流用されている。
1993年からは田原本線に残された3編成も転用され、これまで転用された車両と当時に冷房改造され、後にワンマン運転に向けて対応機器の設置も行われた。

2007年10月1日からは伊賀線の分社化による伊賀鉄道設立により同日から近鉄から貸し出す方式で伊賀鉄道で引き続き使用されることになり、2両編成6本が使用されているが、登場から50年近く経過した車体は老朽化が著しく2009年度から他社の譲渡車両による車両更新が行われることになった。

これにより引退が確定されたことから、在籍する車両のうち2本が登場時のマルーンレッドのリバイバル塗装車と旧型車両で1950年まで使用されていたダークグリーンのレトロ塗装車に衣替えし2009年度から営業運転に就いている。
諸元
車体構造:普通鋼製
連結面間距離:18.5m
座席配置:ロングシート
客用ドア:1.45m 両開き 片側2ヶ所
制御装置:日立製 MMC-LHT-20A
制御方式:直並列抵抗制御および弱界磁制御
主電動機:三菱電機製 MB-3032S
ブレーキ方式:HSC-D 電磁直通空気ブレーキ
電気ブレーキ:発電ブレーキ
台車(M車):近畿車輌製 KD-39F/KD-23A
台車(T車):近畿車輌製 KD-23B
最高運転速度65km/h
製造初年:1961年(近畿車輛)
Photo

860系の種車820系登場時の塗装であるマルーンレッドのリバイバルカラー塗装車
2009.9.27 上野市にて

旧型車両で1950年代までの塗装であるダークグリーンのレトロ塗装車
2009.9.27 上野市にて

860系の車内
2009.9.27 上野市にて

運転室後部にはワンマン運転対応改造時に設置された運賃箱がある
2009.9.27 上野市にて

860系側扉の有効開口幅は近鉄車標準の1.3mよりも広い1.45m
2009.9.27 上野市にて

860系の運転台
2009.9.27 上野市にて

伊賀上野方先頭車モ860形 下枠交差式パンタグラフは冷房改造時からのもの
2006.9.18 伊賀神戸にて

伊賀神戸方先頭車ク760形
2006.9.18 伊賀神戸にて
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