Last Update 2007.6.2

近畿日本鉄道 3000系
Kintetsu Serise 3000
近鉄唯一のステンレス車体である3000系
新祝園にて(2004.11.14)
概要
1979年に8600系をベースに投入された車両で、
当時、将来の京都市営地下鉄乗り入れを考慮した設計としている。

車体はステンレス製であるが車内は8600系と同仕様。
制御装置は近鉄唯一の電機子チョッパ制御でブレーキが電気指令式を採用。

運転台は当時、デスクタイプで前後操作の2ハンドルである。

編成は4連であるが京都線では当時3連での運用があることを考慮しTc-M-Mc-Tcとし、
橿原神宮前方先頭車を切り離し3連で運用されることもあった。

しかし、コスト上の問題からこれらは採用が見送られ、界磁チョッパ制御やアルミ車体などが採用された。
また、京都市営地下鉄乗り入れ車両を3200系が担ったことから、
3000系の地下鉄乗り入れは実現されることなく地上線のみで使用されることとなった。

1991年に4連固定化に合わせブレーキ方式が電磁直通空気ブレーキのHSC-R形に改造され在来車との併結を出来るようにした。
このため運転台は8600系と同仕様のものに交換された他、モ3002は中間車化により運転台機器が撤去されている。

4連1本が投入当初から西大寺車庫に在籍し、京都線・橿原線を中心に使用されている。
なお、3000系は奈良線に乗り入れることはダイヤが乱れたときや予備車が不足したときなどを除き基本的に無い。
参考→■事業社名 形式


3000系の写真

橿原線普通列車に使用されている3000系
畝傍御陵前にて(2004.11.14)

中間車化されたモ3002号
西大寺車庫にて(2004.11.13)


基本組成表
西大寺車庫 4両編成 ←京都
ク3500(奇数)-モ3000(奇数)-モ3000(偶数)-ク3500(偶数)


近畿日本鉄道 3000系 一般車
主要緒元表
  ク3500(奇数)
(3501)
モ3000(奇数)
(3001)
モ3000(偶数)
(3002)
ク3500(偶数)
(3502)
車種 Tc M M Tc
定員(座席定員) 165(56) 185(62) 165(56) 165(56)
座席配置 ロングシート
自重(t) 35.0 39.0 39.0 32.0
軌間 1,435mm 国際標準軌
電気方式 DC1,500V 架空電車式
構体 ステンレス製
連結面間距離(mm) 20,000 20,000 20,000 20,000
車体長(mm) 20,500 20,500 20,500 20,500
車体幅(mm) 2,800 2,800 2,800 2,800
車体高(mm) 4,040 4,040 4,040 4,040
パンタ折りたたみ高(mm) 4,150
台車中心間距離(mm) 14,100 14,100 14,100 14,100
側引戸 空気式開閉装置
自動 1300mm 両開き 片側4ヶ所
冷房装置 三菱電機製
CU-19
屋根置き形ユニットクーラー方式
(10,500kcal/h×4台/両)
台車 KD-84A KD-84 KD-84A
近畿車輌製
湿式円筒案内式軸箱支持(シュリーレン式)
車体直結ダイヤフラム形空気バネ台車
固定軸距 2,200mm
パンタグラフ 東洋電機製造製
PT-48
下枠交差式
2基
主電動機 三菱電機製
MB-3240A
(165kW×4/両)
直流直巻電動機
駆動方式 WNドライブ
(歯車比 84:17)
制御装置 三菱電機製
CFM-228-15RDH
1C8M制御
制御方式 電機子チョッパ制御
弱界磁制御
主幹制御器 竣工時
間接式制御
ツインレバー式
左:力行/右:制動
現在
間接式制御
縦軸2ハンドル式
竣工時
間接式制御
ツインレバー式
左:力行/右:制動
現在
間接式制御
縦軸2ハンドル式
ブレーキ方式 竣工時
三菱電機製
MBS-2R
回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキ
現在
HSC-R
回生ブレーキ併用電磁直通ブレーキ
補助電源装置 HG-634
MG 120kVA
空気圧縮機 HB-2000
2100(L/min)×1
情報案内装置 字幕式行先表示器(正面・側面)
車椅子スペース
便所
性能 加速度2.5km/h/s 最高運転速度110km/h
主な運用線区 近鉄京都線・近鉄橿原線・天理線
(普通・
準急急行
製造初年
(製造メーカー)
1979年
(近畿車輛)

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