Last Update 2007.3.8

近畿日本鉄道 2000系
Kintetsu Serise 2000
鈴鹿線で使用されている2000系
伊勢若松にて(2006.9.17)
概要
1970年当時、旧型車が多く残存していた名古屋線向けとして
新製車体と10100系ビスタカーの廃車発生品を再用し同線に投入された車両である。

足回りは先述のように10100系の機器を利用したが、
主電動機は10100系のMB-3020(125kW)を整備し若干パワーアップされたMB-3020E(132kW)となり2M1Tとした。

台車は1次車(1978年製)が全車10100系からの流用であるが、
2次車(1979年製)はTc車のみに流用しM・Mc車には新造された台車が使用されている。

車体は2800系6次車に準拠し、当時の大阪線・名古屋線共通化方針にならい、
両線で運用を考慮されたため発電抑速ブレーキが装備されている。

2107編成には急行運用を考慮し和式便所が設置されている。
全編成に対しワンマン対応の改造が施工されている。

パンタグラフは1次車が菱形のPT-42Fで2次車は下枠交差式のPT-48を中間車に2台装備する。

1996年から車体更新が開始され側面に行先表示器が設置されている。

現在は3連12本が富吉車庫に在籍し、
名古屋線の準急・普通の他、鈴鹿線・湯の山線のワンマン運用にも使用される。


2000系の写真

湯の山線の運用に付く2000系2106編成
近鉄四日市にて(2007.9.17)

名古屋線名古屋口のローカル運用に就いている2000系2102編成
近鉄四日市にて(2006.9.17)


基本組成表
富吉車庫 3両編成 ←近鉄名古屋
ク2100-モ2000(奇数)-モ2000(偶数)


近畿日本鉄道 2000系 一般型
主要緒元表
  ク2100 モ2000(奇数) モ2000(偶数)
車種 Tc M Mc
定員(座席定員) 170(58)
ク2107 160(54)
190(64) 170(58)
座席配置 ロングシート
自重(t) 33.0
ク2107 34.0
40.0 40.5
軌間 1,435mm 国際標準軌
電気方式 DC1,500V 架空電車式
構体 普通鋼製
連結面間距離(mm) 20,000 20,000 20,000
車体長(mm) 20,720 20,720 20,720
車体幅(mm) 2,740 2,740 2,740
車体高(mm) 4,040 4,040 4,040
パンタ折りたたみ高(mm) 4,150
側引戸 空気式開閉装置
自動 1300mm 両開き 片側4ヶ所
冷房装置 三菱電機製
CU-19
屋根置き形ユニットクーラー方式
(10,500kcal/h×4台/両)
台車 KD-41L KD-41J・K または KD-85
近畿車輛製
湿式円筒案内式軸箱支持(シュリーレン式)
空気バネ台車
パンタグラフ 東洋電機製造製
PT-42F 菱形
PT-48 下枠交差式
いずれか2基
主電動機 三菱電機製
MB-3020E
(132kW×4/両)
直流直巻電動機
駆動方式 NWドライブ
(歯車比 82:15)
制御装置 日立製
MMC-HTB-20M
1C8M制御
制御方式 直並列抵抗制御
弱め界磁制御
ブレーキ方式 HCS-D
発電ブレーキ併用電磁直通空気ブレーキ
発電抑速ブレーキ付き
補助電源装置 MG-130S
MG 120kVA
空気圧縮機 ナブコ製
HS-10
990(L/min)×2
情報案内装置 字幕式行先表示器(正面・側面)
車椅子スペース
便所 2107編成のみ)
性能 加速度2.5km/h/s 最高運転速度110km/h
主な運用線区 近鉄名古屋線(普通準急
製造初年
(製造メーカー)
1978年
(近畿車輛)

メインページ>鉄道写真館>近畿日本鉄道>2000系


近鉄写真館トップページ戻る

inserted by FC2 system