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京阪電気鉄道 3000系(2代)
Keihan Electric Railway Serise 3000 (2nd)
概要・外観写真一覧車内写真一覧基本組成表主要諸元表(詳細)
Last Update 2023.7.3

8000系と共に特急及び快速特急で使用される3000系
画像は液晶式愛称表示器と装飾灯が取り付けられた後の姿
2017.10.1|丹波橋にて
概要
2008年10月19日の中之島線開業にあわせて新たに設定される快速急行用として2008年に川崎重工業において製作された車両である。

GKデザイン総研広島が車両デザインを担当した本形式のコンセプトは、文化・風情といった京阪沿線の風土に、現代的感覚を融合させた「風流の今様」とし、先頭車の前面や車内の各部位には円弧状のデザインが採用されている。

車両システムとしては8両編成から中間車を切り離して7両、5両、4両を組成することが出来る設計となっており、竣工直後の試運転において4両編成に組成されて宇治線に入線した実績があるが、営業運転では現在にに至るまでそういった実績が無く、後に完全固定編成化の改造を受けている。

車体は従来通りアルミ合金製であるが、急行と特急の中間種別を考慮しドア間を転換クロスシートとしたが、座席の表地は東レの最高級スェード調マイクロファイバー素材「TOREX エクセーヌ」が採用されているが、東レによると鉄道内装向けに採用されたのは本形式が初めてであるという。

・参考:東レのプレスリリース(2008.6.27)
http://www.toray.co.jp/news/fiber/nr080627.html

車内照明はカバー付きであるが、火災事故対策によりガラスクロス製のカバーとなっている。
(灯具はレシップ製であるが、グローブのガラスクロス素材はユニチカから供給された「ティンクル」が採用されている)

http://www.lecip.co.jp/lecip/product/product04-14.htm
http://www.unitika.co.jp/g-fiber/product/interi04.html

足回りは東洋電機製の制御装置と主電動機に川崎重工業製および住友金属製の台車の組み合わせで、付随車に採用されている住友金属製の台車は京阪本線系統では初めてモノリンク式軸箱支持の台車が採用されている。

制御装置および補助電源装置は待機二重系とし、トラブル発生時に待機している系統に切り替わるようにされており、電機系トラブルによる列車運行への影響を最小限に防ぐことを可能としている。

ドア扱いの過誤対策としてホーム検出装置が設けられおり、先頭車にセンサー取り付けられている。

3000系(2代)は8両編成が6本製作され、竣工当初は中之島線直通の快速急行で主に使用され、京阪本線の特急などには一部使用されていたが、2011年以降は中之島線直通の優等列車が段階的に削減されたのに合わせて8000系と共に京阪本線の特急をメインに使用されている。

2017年には前面のデザインが変更となり、貫通扉の窓が下方に延長された上で液晶式の愛称表示器を、運転台及び車掌台側の窓下部には装飾灯が取り付けられている。
愛称表示器は特急と快速特急「洛楽」運用時に表示、装飾灯は快速特急「洛楽」運用時にのみ点灯されている。
これにより貫通扉にあった車番表記が車掌台側に変更されている。

2020年年度から8000系で先に導入されていたプレミアムカーを本系列でも組み込むことになり、新たに製造した3850形を京都方から6両目に組み込むことになったが、6両目にある3550形は補助電源装置を有しており、ここを差替えると電源容量が不足することから、7両目にある3750形を編成外した上で3150形と3550形のの間に新造の3850形を挿入する形で再組成されることになった。
本系列に組み込まれたプレミアムカーは上述の通り新造車であることからシートピッチとドアピッチが合うように設計されているほか、シートピッチも8000系の1020mmから1040mmに拡大、出町柳方の4席については開戸時に吹き込み易い構造であるため、冬季の対策としてシートヒーターを内蔵させるなどの変更が行われている。
プレミアムカーを組み込んだ編成は2021年1月末から順次運用に入っている。

この組成変更により編成から外されて休車となっている3750形については2023年度に13000系20番台の1302編成に対し既存車1両を差替える形で組み込まれたが、残りの車両については未定となっている。

京阪では2025年秋を目処にプレミアムカーを1両から2両に増やすことが検討されている。
諸元(簡易版)
車体構造:アルミ合金製|ダブルスキン構造|川重efACE
連結面間距離:18.9(先頭車)/18.7(中間車)
座席配置:
 プレミアムカー(3850形):回転リクライニングシート(1+2列)
 その他の車両:転換クロス(ドア間・乗務員室後部)|ロング(車端部)
客用ドア:1.3m 両開き 片側1ヶ所(3850形)および片側3ヶ所(その他の車両)
制御装置:東洋電機製造製 ATR-H4200-RG6004A
制御方式:2レベルPWMインバータ制御方式
主電動機:東洋電機製造製 TDK6151-C
駆動方式:中実軸平行カルダン|TD継手
ブレーキ方式:ナブテスコ製 HRDA-1 電気指令式
電気ブレーキ:回生ブレーキ
台車(M車):川崎重工業製 KW-77E
台車(T車):住友金属製 FS577
加速度:2.8km/h/s
減速度:4.0km/h/s(常用)|4.3km/h/s(非常)
最高運転速度:110km/h
設計最高速度:未公表
製造初年:2008年
車体製造・艤装メーカー:川崎重工業車両カンパニー
改造初年:2020年
改造施工事業者:京阪電気鉄道寝屋川車両工場
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Photo

液晶式愛称器が取り付けられた3001編成
画像は特急運用時のもの
2017.10.1|丹波橋にて

竣工当初の姿
画像は快速急行運用時のもの
2011.3.6|中之島にて

3003編成
画像は折返しのため愛称表示器が無表示となっている
2017.8.5|出町柳にて

3006編成
2009.6.13|丹波橋にて

3003編成
2009.2.16|森小路にて

3006編成
2008.10.19|森小路にて

3004編成
2009.6.13|森小路にて

3001編成
2010.4.29|丹波橋にて

2021年1月から組み込まれたプレミアムカー8750形
その1
2021.3.14|丹波橋にて

2021年1月から組み込まれたプレミアムカー8750形
その2
2021.3.14|丹波橋にて

2021年1月から組み込まれたプレミアムカー8750形
その3
2021.3.14|丹波橋にて
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