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■西日本旅客鉄道 221系 近郊形直流電車
JR-West 221 Series DC Electric multiple unit for Suburban Trains |
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概要・外観写真一覧…(1) (2)|車内写真一覧…(1) (2)|基本組成表|主要諸元表(詳細) | |
■Last Update 2013.1.17 | |
2012年度から体質改善工事が着手された221系 2013.1.13 京都にて |
■概要
221系は1989年3月のダイヤ改正で新快速・快速の増発用として新製された近郊型電車である。 車体は211系「ハイパーサルーンゆめじ」や213系「マリンライナー」のグリーン車クロ212形をベースのデザインが用いられた普通鋼製車体とし、ドア間は天地方向に高く取られた連続窓と戸袋窓を採用されている。 塗装は白系をべースにJR西日本のコーポレートカラーである青と新快速シンボルカラーであるベージュの帯が纏ったものとしている。 将来的にローカル運用への転用を考慮した汎用車両として位置づけであることから最小2両編成から最大8両編成まで組成出来るようMM'ユニットと1M方式の電動車が用意され、導入初期は6両編成・4両編成・2両編成が在籍したが、後の輸送力増強や転用先の事情により現在までに最長の8両編成の登場と2両編成が消滅している。 足回りは205系・211系を制御システムをベースとしているが、通勤電車のみの加速性能と特急列車のみの高速性能を有することから主電動機は713系・213系をベースとし、特に端子電圧が異なる1M方式の車両については磁気回路の工夫によりMM'ユニット車と同じ出力特性に合わせられている。 台車についてはヨーダンパの取付座が当初からあったが、コスト面の都合により実際の取付が見送られた。 しかし、高速走行時の安定性の観点から1998年から順次取り付けられたが、制御車と付随車については各台車の片側のみ取付としている。 車内はドア付近と車端部を固定しているのを除いて転換クロスシートで構成され、車端部の配電盤などを床下や運転室に配置するなど客室の無駄なスペースを排除した結果、117系と同等の座席定員を確保している。 座席の表地はブラウン系で統一されているが、近年は225系0番台と同じ柄の表地に張り替えられている。 車端部にはデジタル時計が併設された3色LED式の案内表示器が設けられているが、初期車と中期車以降とで表示できる内容が異なる。 JR西日本の通勤・近郊形電車で車内案内表示器が車端部に設けられたのは本系列のみで、それ以降の車両はLCD式で枕木方向に設置された225系まではドア鴨居部に設けられている。 吊革は初期車では見通しの良さを優先してドア付近のみとしていたが、実際の混雑時において問題があったため、中期車以降はドア間にも設けられることとなり、初期車についても取り付けられている。 474両が投入されて京阪神地区で使用されてきたが、2012年度から中間更新に当たる体質改善工事が着手されることになり、吹田総合車両所京都支所のK-12編成(4両編成)がその第一陣として施工され、2013年1月11日から営業運転に入っている。 体質改善工事は内装を225系に準じたものとし、前面の行先表示器の設置、バリアフリー対応による車椅子スペースの設置および便所の大型化が実施された他、座席は225系に準じた表地と枕カバーに張替えた他、戸袋窓の面する列を除いて窓側の肘掛の撤去が実施。 詰め込みが効かない同系の対策として各ドアの座席を1列分撤去(各ドア付近の4席分)を実施。これによりドア間の座席は竣工時の6列から下関側5列と東京方4列に改められたが、補助椅子の設置によりラッシュ時・ハイシーズンにおける混雑と閑散時間帯の着座需要を両立させる形としている。 また、車内案内表示器の更新および設置位置変更(妻面側→ドア鴨居部で千鳥配置)が実施され、これらによる対応で運転台にあるモニタ装置の更新も実施されている。 これに伴い運転台右側の機器およびスイッチ類の配置が変更されている。 2012年8月現在は網干総合車両所本所に8両編成6本・6両編成16本・4両編成が、吹田総合車両所奈良支所に8両編成6本・6両編成11本・4両編成28本が、吹田総合車両所京都支所に4両編成23本がそれぞれ在籍されている。 |
■諸元(簡易版)
車体構造:普通鋼製 連結面間距離:20.1m(先頭車)|20.0m(中間車) 座席配置:転換クロスシート 客用ドア:1.3m幅|両開き|片側3ヶ所 制御装置:WCS57B+WHS54B(励磁装置) 制御方式:直並列抵抗制御|界磁添加励磁制御 主電動機:WMT61S(MM'ユニット車)|WMT64S(1M車) 駆動方式:中空軸平行カルダン ブレーキ方式:電気指令式空気ブレーキ 電気ブレーキ:回生ブレーキ 台車(M車):WDT50H 台車(T車):WTR235H 加速度:2.5km/h/s 減速度:3.5km/h/s(常用)|4.2 km/h/s(非常) 最高運転速度:120km/h 設計最高速度:120km/h 製造初年:1989年 車体製造・艤装メーカー:川崎重工業・近畿車輛・日立製作所 改造初年:2012年 改造施工事業者:JR西日本吹田総合所両所本所・下関総合車両所 |
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■Photo (1/2Page) | |
京阪神地区の代表格であった221系 2004.10.6 新大阪にて |
12両で運転される網干総合車両所の221系 2011.1.16 長岡京にて |
前位に霜取り用パンタグラフが設けられている4両編成 2011.3.5 二条にて |
湖西線の運用に入っている吹田総合車両所京都支所のK編成 2009.6.28 おごと温泉にて |
1M車グループで構成された吹田総合車両所奈良支所の4両編成 2005.2.26 奈良にて |
2011年度までは阪和線でも使用されていた221系 2009.6.7 津久野にて |
みやこ路快速で使用される吹田総合車両所奈良支所の6両編成 2010.10.24 奈良にて |
導入初期から大和路快速で使用されている吹田総合車両所奈良支所の221系 2010.5.22 久宝寺にて |
2012年春まではJR宝塚線で使用されていた221系 2011.3.19 尼崎にて |
福知山まで乗入れていた頃の221系4両編成 2007.3.4 石生にて |
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