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■東海旅客鉄道 311系 近郊型直流電車
JR-Central 311 Serise Electric multiple unit for Suburban Trains |
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概要・外観写真一覧|車内写真一覧|基本組成表|主要諸元表(詳細) | |
■Last Update 2012.3.4 | |
第一線を立ち退いた311系 2011.10.16 米原にて |
■概要
金山総合駅が開業した1989年7月9日のダイヤ改正に合わせて東海道本線名古屋口の輸送サービス改善を図るべく増発された快速・新快速に充てるために導入された車両で、211系5000番台をベースに設計された。 車体は211系に引き続き軽量ステンレス製車体であるが、JR西日本の221系に準じた転換クロスが採用されることなどからドアおよび窓配置が変更された他、前面窓に曲面ガラス採用されたことから先頭車が20.1mと若干長くなっている。 走行装置は211系5000番台を基本としながら、最高運転速度を120km/hとする高速性能の向上と高速域からの制動力確保が図られている。 車内はグレーをベースとした表地の転換クロスシートが910mmピッチで展開し、車端部とドア付近は固定としている。 車端部にはデジタル時計表が付属したLED式の車内案内表示器が設けられ、クハ310形の便所外側壁面JRの近郊形車両として初めてカード式公衆電話が設けられた。 1989年前半に1次車4両編成5本が導入され、新快速を中心に運用が開始された。 続いて2次車が1989年度後半に8本導入されたが、このグループから車内の配色が変更された他、車外スピーカーが車体側面から冷房装置側に変更されたため、冷房装置がスピーカー用のスリットが設けられたC-CU712に変更、前面車掌台側上部ある列車番号表示器が使用実績がないため省略されている。 1990年に導入された最終増備車2本は側窓の一部が固定式となったが、外観上では判別出来ない。 2年間のうちに15本が導入されたが、高速運転時に先頭車の冷房能力が不足気味であったことから、先頭車に対し冷房装置をC-AU711またはC-AU712から能力の高いC-AU713へ交換を1996年度までに実施されている。 2003年から2005年にかけて、バリアフリー化による車椅子スペース設置工事が着手され、クハ310形第1ドア後方の座席を撤去して車椅子スペースにした。 また、2004年からはドアチャイムの設置工事も着手され、2006年からはシングルアーム形パンタグラフ(C-PS27A)への交換も着手され、それぞれ2007年と2008年に完了している。 竣工当初から新快速を中心に使用されていたが、1999年から313系の導入が開始されると優等列車からの撤退が進み、2006年までには一部列車を除いて普通列車の運用に限定されるようになっている。 |
■諸元(簡易版)
車体構造:軽量ステンレス製|前面のみFRP製 連結面間距離:20.1m(先頭車)|20.0m(中間車) 座席配置:転換クロスと固定クロスの組み合わせ 客用ドア:1.3m幅|両開き|片側3ヶ所 制御装置:C-CS57A 制御方式:直並列抵抗制御|界磁添加励磁制御 主電動機:C-MT61A ブレーキ方式:電気指令式空気ブレーキ 電気ブレーキ:回生ブレーキ 台車(M車):C-DT56 台車(T車):C-TR241 加速度:2.0km/h/s 減速度:未公表 最高運転速度:120km/h 設計最高速度:未公表 製造初年:1989年 車体製造・艤装メーカー:日本車輌製造・日立製作所・近畿車輛・川崎重工業 |
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■Photo | |
シングルアームパンタグラフに交換された311系 2011.12.23 名古屋にて |
中央西線乗入れ運用の存在する311系 2006.10.14 名古屋にて |
冷房装置交換後もパンタグラフが菱形であった時代の311系3次車 2001.6.3 岐阜にて |
新快速運用に就いている頃の311系2次車 2004.10.10 岐阜にて |
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